自宅から目一杯の始発の新幹線はガラッガラ。
このご時世でも、現場に人が行かないとできない仕事はある。
タクシーの運ちゃんに「現地の人に頼めないの?」って聞かれる。
いや、ほんとその通りだよな。
回答としては「お客と会社との立場上の問題だけ」って話。
だって、今日のこの作業なんて、別に僕じゃなくてもできる。
物を送って、これ付け替えてって。
僕に特別な能力があるわけじゃない。
ただ、とある会社のとある部署に所属していて、たまたま立場上消去法で僕が行かなきゃいけないねってなっただけ。
今の世の中のみんなが共有している一般常識に当てはめると、そうなっただけ。
実際のところ、僕は生まれて36年くらいたった使えない中年のおっさんであって、それ以上でもそれ以下でもない。
んでさ、わざわざ僕が新幹線に乗ってそこの行かなくっても、そもそもその現場の近くにはものすごくたくさんの生まれて36年くらいたった中年のおっさんはいるんだよ。
その人がやったっていいんだよ。
物理的にはね。
でもね、この地球は、この日本は、人類の空想で回っていて。
その空想が正しいって、僕も含めてみんなが無意識下で信じているから、だから僕が行って作業するの。
午前中で終わんねえかなって思ってたら、現地の人からああだこうだって言いたい放題言われてさ、そりゃそうなんだけどさ、全然定時ギリギリまでかかってさ、もう最後は息が軽くキレてやんの。
もう、ヘットへと。
他に、たくさんやりたいこと、あるのにな。
でも、そんな気力は残ってない。
残ってるのは、今日オフィスでやる予定だったデスクワークだけだよ(笑)
それを他の人がやってくれるわけじゃねえから、土日にやらなあかんのだよ。
(笑)って書いてもさ、笑えねえよな。
でも、電話でフォローしてくれた先輩社員の人、ありがとう。