ヨメがうつになりまして6

うつになったきっかけ、聞いてみた。

助手席から奥さんが語り出す。

 

1枚の写真。

そこにギャップがあった。

バーベキューでSNSのアドレス交換した、保育所のおかあさん。

その人が送ってくれた、保育所でのイベント写真。

写真に写る坊ちゃんは、イベントに参加せず、隅っこから見ているだけだったという。

ショックを、受けた。

えっ、イベントに楽しく参加していなかったの!?

イベントには楽しく参加していると、勝手に「思い込んでいた」奥さん。

他の写真を見ても、イベントに参加しているものはなかったという。

奥さんは「他の子と楽しくイベントに参加できない我が子」を受け入れることができなかった。

てっきり、楽しく保育所で過ごしていると思っていたのだ。

去年までは、楽しくイベントに参加していたのに・・・。

私の育て方が悪かった。

私の育て方が間違っていた。

オロオロ自分を責め、坊ちゃんを変えようとし、今に至る。

 

ちなみに、僕はバーベキューに行かなかった。

奥さんに来て欲しいと言われたが、断った。

理由は「行きたいと思わなかった」から(笑)。

ごめんね、奥さん。

自分に聞いてみた、ということ。

バーベキューに行くより、自宅に残って過ごす方が、やりたいことだった。

保育所のお父さんたちと交友を深めたい?

答えはNOだった。

1回のバーベキューで「友達」になれるほど、僕にとって「友達」と言う言葉は軽くない。

2回会ったら友達だって?嘘はやめてよ

確か、YUIさんって音楽の人の歌詞であったと思う。

なんか、いいなぁって、昔思ったっけ。

 

SNS、便利な反面、毒にもなる。

 

うつを治すため、SNSの連絡先を減らすという。

いいことだと思う。

全部、一回やめちゃってもいいけどね。

僕は今だに会社から支給された携帯電話しか持っていない。

連絡をとる人は、すごく限られる。

携帯、SNSをやめても残る繋がり。

普段、連絡を取らない分、それが見えた時に、その人との繋がりがとっても「映える」よ。

 

イベントに参加しないという、坊ちゃん。

「内向的」と言えるのかな?

ドラゴンズで投手コーチ、ヘッドコーチ、監督を務められた森繁和さん。

著書に面白い言葉あり。

一流のピッチャーに共通すること。

 

孤独と向き合えるかどうか

 

意外な言葉だった。

あまり関係ないかもしれないけど、坊ちゃんに思い当たる節。

お母さんのいない、父と子だけの時間を初めてふた晩過ごしたけど、一度も「おかあさんにあいたい」と駄々を捏ねなかった。

普段、孤独と向き合っているから、だからなのかなって。

イベントに参加して、楽しく過ごせることも、いいこと。

でも、これはこれで、いいことなんじゃないかなって。

減点じゃなくて、加点だけ、見ていようよ。

親バカでいいじゃない、まだ4歳。