便利なものは、必ず何かを奪う

出張で、人となりを知らない社内の人と、初めてのタクシー。

乗車して即、iPadを開く隣人。

黙る、元々なにしゃべったらいいかわからない僕。

相手は年上だし、タクシーの中でさえ即iPadを開いて仕事してるってことは、相当忙しいんだと思う。

黙って、窓の外を眺める30分。

iPadもノートパソコンも持っていなかった頃、気まずくてもその気まずさを味わう、緊張感のある時間があった。

いい、わるいではないけれど。

便利なものは、必ず何かを奪う。