インパクトに欠ける後遺症

声のトーンで、内容が読める。

誰かが死んだまではいかないけれど、良くないことが起こった。

遠い実家の父からの電話の声は、そう語っている。

前段の、わりとどうでも良い話の後、「実はコロナになった」と打ち明ける父。

いや、そっちが先だよ、普通。

そして、感染発覚から5日目の連絡ってのも、ちと遅いわ。

「そんな余裕がなくて」ってのはわからんでもないけど、母、あなたはヒマでしょうが!(笑)

 

後遺症として、嗅覚がおかしいと言う。

梅干しだとか、とろろだとか、その匂いが「食べ物のそれじゃない」ものに変わっちゃたんだって。

すっぱめの系列、それが軒並みそうなのかな?

例えばさ、チョコレートが不味くて食えねえ!

とか、ポテトチップスが臭くて二度と食えねえ!

ってなったら健康的になってよかった!ってコロナ感謝になるかもしれないけど。

なかなか世の中そうはうまくいかないもので。

梅干しが二度と食えねえ、とか、とろろはもう見たくもねえ、だとか。

何だか、イマイチ。

インパクトに欠ける後遺症ですね。