苦労の上に、僕らがいる

通夜は大丈夫でも、なぜか葬儀ではグッとくるもので。

なんだろう、受け入れるのに一晩かかるということでしょうか?

叔父の喪主挨拶、内容はほぼ同じはずなのに。

言葉に詰まり、決壊する叔父。

父は早くに亡くした爺ちゃん。

小学校を出て、そのまま丁稚の大工になり、身を粉にして働いてきた。

中卒ですらなく、小卒。

苦労の上に、僕らがいる。

戦時の厳しさを知る世代が、また一人居なくなった。

でも、今の方が良いかって、そうとは限らないと思う。

必死こかなくても生きていて、やらなきゃいけないことがなくって、ボーッとしてるより、死に物狂いでギリギリ生きている方が、もしかしたら。

ほら、頑張ってる時って、なんか充実してることも多いじゃない。