家具の宿命

お世話になったな。

僕よりも背の高い食器棚は4000円に代わって、家から去っていった。

 

入るかな?と少し不安だった元々食器棚に入っていた食器類。

案外なんとかなるもので、全て備え付けの収納に収まった。

空になった巨大な箱を壁から引き離す。

ブワッと背中のホコリがその全貌を表す。

家具の宿命。

ホコリの大きさは、その家での生活の年輪。

そう、年輪のようなものだ。

引っ越すんだなぁ。

がらんとした食器棚跡地にお別れを実感する。

 

前回の引っ越し前。

たまたま読んだコンマリさん。

あの時、凄まじいくらいモノが減った。

そして、今。

トータルではさらに減ったと思う。

逆に、増えているものもあるかもしれない。

買い換えたものもある。

これだけは自信を持って言える。

 

自分が好きなことが、より明確になった。