爬虫類好き。
日本にはそんな人種が、確実に一定数存在する。
彼らは、愛するペットのために、毎日手間を惜しまず「生きたコオロギ」を与え続けるという。
そんな話を何度か聞く度に、「ああ、彼 or 彼女は人種が違う」と、シャッターを降ろしていた。
その壁が、いつもの美容室で崩壊した。
毎度、お任せで切ってくれるカットマン。
よく行ってたレストラン、行ってますか?
この質問に、「あまり行ってない」と返ってくる。
理由は、なんと「カメレオン」。
でた!爬虫類好きだ!!
思ったより、近くにもいた!
進化したITツール。
こんな時に威力を発揮する。
「好きに観ていいですよ」とスマホを貸してくれた。
あれ?こんなにちっちゃいの!?
アロワナレベルのサイズ感を想像していた僕。
画面の中、指の上をヨチヨチ、のそのそ動く姿は僕のカメレオンイメージを覆した。
かわいい・・・
僕は、「爬虫類好きの心」を薄くなった髪を切りながら理解した。
どんなことでも、わからなかったことがわかるって、スッキリして気持ちがいい。
「飼いたい!」まではいかないけどね。
そういう意味で、人間の行動と化学反応は似ている。
ある「閾値」超えないと化学反応は起こらない。
僕の「かわいい」という気持ちは、閾値を超えていない。
百聞は一見にしかず。
諺って、体験すると、また違った味わいになるよ。