海の見える美容室

実話系が好き。

小説を読んだりも好きだけれど、どっちかというと。

テレビ番組、映画もそうかもしれない。

 

とあるドキュメント番組、四国の美容室が舞台。

高齢者ばかりの、小さな島。

だけど、芸術祭?みたいなことをやってるらしい。

その作品の一つ、美容室。

お客さんがカットのために席に座ると、目の前には砂浜と海。

屋外じゃないよ、家の中。

でも、目の前が大きな窓、身長を超えるくらいの、でっかい窓。

砂浜を通る人から丸見えで、ちょっと恥ずかしいけど、でも、それに勝って気持ちがいい。

ああ、新しい。

新しいことって、何かと何かを組み合わせて生み出すものだと、思っていた。

最近だと、インターネットが多いよね。

インターネット×本でアマゾン、だとか。

でも、これは、なくした要素の方が大きいような気がする。

美容室×景色、というより、美容室−鏡。

そう、お決まりのことすぎて意識したことなかったけど、この美容室、目の前にある鏡がないの。

だから、切られている間の途中経過がわからない。

自分がカットされてるところ、ずーっと鏡で見てなきゃいけないって、存外疲労しない?

なんか、このドキュメント観てて、そんな気がしてきた。

自分がどんな風に変わったか、最後にならなきゃわからない。

切ってる間、海をボーッと見てられる。

 

絶対に必要、あるのが当たり前、そんなものほど「なくしたらどうなる?」って視点。

これを持てる人になりたい。