赤信号で待っていて、交差する信号が切り替わる。
目の前の信号はまだ赤のままだけど、ちょっとフライングしてブレーキにのせた足を外す。
たまに、変則的な信号機があってさ。
直進方向の信号は切り替わらずに赤のまま。
横断歩道だけが切り替わる事もある。
それに気づいて、慌ててブレーキを踏む車。
それを見て、「ああ、普段はこの道使わないドライバーなんだな」って思う。
人は、常に予測しながら生きている。
想像力で補完しながら生きていると言ってもいい。
言語だってそうだ。
英語なんて、ネイティブの人は絶対に正しく発音なんてしていない。
端折ってる。
だから、真面目に勉強してもリスニングで聞き取りきれない。
じゃあ、ネイティブの人はどうしてそれでコミニュケーションが取れるのか?
聞き取れない部分を文脈から想定して「こうだろう」と補完しているからだ。
予想して。
思い込み。
決めつけ。
そうやって、世の中は成り立っている。