ウイルスを殺せるという幻想

髪を切り終わって、背後に違和感。

スピーカーのような、おっしゃれな見た目。

でも、音は出ていないの。

鏡越しの疑念を払拭するため、振り返る。

やっぱり、ある。

聞いてみると「オゾン発生装置」なのだそう。

 

僕ね、こういう商品好かない。

でも、きっとこれからはいかにこういう商品を売るか、が焦点になる。

「ウイルスを殺せるという幻想」これが今の民衆の需要であり、価値観だ。

 

オゾンってなんぞ?

例え話で言うと、カビキラーの気体バージョンと捉えてくれればいいと思う。

成分は違うけど、要するに強力な殺菌剤だ。

そんで、カビキラーの成分よりもオゾンの方が気体に向いてるってこと。

カビキラーの成分はアルカリ性で安定。

酸性にしちゃえば塩素ガスになって、ゴッホゴホ咳き込むこと間違いなし!

と言うか、かなり危険。

だからよく薬局で「混ぜるな危険!」って書いてある。

 

オゾンも気体としてかなり危険だと思うんだけど・・・

濃度が低いからOK、らしい。

う〜ん。

その濃度でコロナウイルスは抹殺されんの?

要するに、気体としての発生濃度を制御しやすい、そもそも家庭用の機種で高濃度オゾンを大量に発生させること自体無理だから、危険性はないよ、たぶんそういうことかな?

 

たぶん、好かないのは「売って終了」の商品だから。

空気キレイにするよ!ウイルス抹殺するよ!

そんな雰囲気、イメージを商品に乗っけて、置いてあることで「対策してますよ、感」を出す。

その「感」が出てれば、それが効果あるかないかなんて、知ったこっちゃない。

ゴールは売れるまで。

ケツまでは拭かない。

誰がその効果を判定、判断できるっていうの?

できないし、やらないよ。

ただ、煽られた不安から経済が回るだけ。

 

僕は、思う。

ウイルスに感染しないことも大事かもしれないけど。

感染しても平気な人と、そうじゃない人の差は何?

ここを詰めようとするべきじゃないの?

ジョコビッチさんが陽性判定。

症状はないというニュースが流れた。

「申し訳ない」そんな言葉は不要。

ジョコさんが感染しても平気なこと。

それと、ジョコさんの生活習慣が無関係であるはずがない。