起点人

「確認作業」に囚われて生きている。
旅行に行けば、せっかく来たのだから名所に行かねば・・・。
仙台に来たんだから、名物の牛タン食べなきゃ・・・。

名所に行って、なぜかホッとする。
よし、「行った感」ゲット!

牛タン食べて「ああ、こんなもんか!」と、これまたなぜかホッとする。
近所の焼肉屋さんで出てくるタンの方がおいしい。
名物がおいしかったことなんて、あったっけ?

名所、名物を体験しなきゃ、もったいない気がしてしまう。
せっかく行ったのに、みたいな。

4歳の息子、時々「よるおさんぽいくー!」と申告する。
坊ちゃんの後を追いかける。
彼は、必ず最初右に曲がり、その後いくつかのパターンからコースを選択する。
「今日はこっちいこーよ?」と強制しても、すぐもとのコースに復帰する。

「確認作業」これは本能的なものなのか?
坊ちゃんを見ていて、そう感じる。

えみ子さんのフランス旅行記
旅行なのに、名所を回らない。
自分のやりたいこと、それは「生活」だ!
そんで、行って、部屋借りて、そこで暮らす。
それだけのことなんだけど、抜群の本になっちゃってる。

周囲の雑音を取り除き、自分が本当に望むことに耳を傾けられる。
そういう人が、起点になれる人だ。
逆に、それができないと、誰かに後ろからついて行って、「確認作業」しかできなくなってしまう。
それは、言い過ぎかな!?

確認人を卒業して・・・
起点人に、おれはなりたい!