たいようのとう

保育所に迎えにいくと、園児のカバンに付けているキーホルダー?でワイワイ。

あたしのプリキュアだよ!

ぼくのなんとかレンジャーだよ!

そんな渦中で、我が家の息子のカバンに注目が集まる。

 

タツ君のそれ、なぁに?

たいようのとうだよ。

 

????

なにそれ?どのくらいのおおきさなの?

 

保育所岡本太郎が必修科目となっているほど、日本の教育は先進的ではない。

しかし、便利な時代である。

奥さんはスマートフォンという文明の利器で、園児たちの疑問に答えた。

 

うわーっ!おっきいー!!

うしろにもかおがあるー!!

 

液晶画面に映し出された太陽の塔の現物に、園児から大反響。

いい気になった息子は、鼻を膨らませて先生に「これ、たいようのとうだよ!!」と追いアピール。

 

自分の持ち物を人からキャーキャー言われると、人間舞い上がってしまうもので。

土日になると、太陽の塔をカバンから外し、布団に寝かせるようになった。

僕は、それを見て「おぼっちゃま君」が巨大な布団で寝るシーンを思い出した。

 

かわいそうに、太陽の塔に休日がなくなってしまった。