御徒町

秋葉原駅の山手線、東京行き方面ホーム。

電車を待っていると(待つというほどの時間を経ずに次の電車が来るけど・・・)若い外人さんに声をかけられた。

 

コノデンシャ、オカチマチイキマスカ?

 

御徒町

どこかわかんないけど、いかねえんじゃねえか?

そもそも、キャリーバッグを引いて、もろ出張で来てます状態の私に聞くのが間違っている。

もっと身軽な人の方が土地勘があり、回答を知っているはずである。

だが、しかたあるまい。

私はやたらと見知らぬ人に話しかけられる体質なのである。

ヤフー路線で秋葉原御徒町を調べてみる。

 

うむ。逆方向である。

コノデンシャに乗ってはいけない。

 

アリガトウございます!

外人さんは、丁寧に頭を下げて階段を登っていく。

ちょい、ちょい待てい!!

あんたさん、その階段登った後、どこにいけば良いか分かっとるんかいな!?

自分の乗る電車来たけど、まあええわ。

ココだよ!ってところまで案内してあげた。

 

アリガトウございます!

 

ここまで丁寧に礼を言ってくれれば、対価として十分である。

あの外人さん、御徒町へ何しに行ったんだろう?

もし、私に電車を聞かなかったら、彼は御徒町まで、山手線を1周したのだろうか。

それはそれで、環状線を逆に回るという、よき時間になったのかもしれない。