どっか頭の隅で気にしながら

性能はいいんだけど、デザインが今ひとつで使ってないもの。

これが、なかなか捨てられない。

まだ使えるし。

デザインさえ気にしなければ、使い心地はいいし。

そうやって、どっか頭の隅で気にしながら、でもずっと使わずに数ヶ月。

家というのは、荷物に覆いを被せたものだと、昔の偉大な誰かは言ったという。

僕は決断した。

近所のリサイクルショップへ持っていく。

奥さんも売りたいものを一緒に持って行って、しばらく査定待ち。

なぜだか格安の讃岐うどんが乾麺で売っていたり。

前回売ったものがこんな価格になってんだって、へえってなったり。

リサイクルショップでのウインドウショッピングはいつも楽しい。

 

店内放送で呼ばれ、提示された査定額は全てゼロ円。

これら、買った当時の値段で、トータル10万円は軽く超える。

引き取りはできるけど、どうする?

店側の問いに、心が少し揺れる。

でも、2秒で決めた。

引き取ってください。

これで「勿体無いから」って持ち帰ったら、同じこと。

またずっと、頭の隅っこを占領されちゃう。

できるだけ、使える脳のキャパを空けておくこと。

大事なこと。