統一感

服を買いに行った。

試着しようとすると、店員さんがサイズを見繕ってくれる。

お客様だと・・・一番小さいサイズでいいと思います。

変わったな、と思う。

身長は172 cmくらいで変わりない。

数年前まで、服といえば、Lサイズくらいだった。

体重が落ち、体型が変わったのである。

奥さんからは、ポロシャツは似合わないと思ってた、と言われた。

今着てみると、似合うらしい。

要するに、服が似合うかどうかは、体型の問題なのである。

 

あと、不思議なのが、似合う色。

濃いめの紺色が一番似合い、カーキも似合うが、他の色だとそれよりしっくりこないらしい。

なんだろう?この「似合う色」って。

肌の色とのせめぎ合いなのだろうか?

 

ちょっと話は変わるけど、髪型もそうかなと思う。

社内報の増刊号。

新入社員の紹介で、写真が載ってる。

おしゃれな髪型した男子がいるんだけど、少しデブなの。

「おしゃれな髪型したデブ」って、「オタクっぽい髪型したデブ」より見たくれが悪い感じがするの。

もちろん、モデルやってるような人がおしゃれな髪型だったら、そのまんまなんだけど。

ほら、イタリアンの店で演歌がバリバリに流れてたら、違和感あるじゃない?

 

統一感って、大事なのかなと。

 

そんで、体型を管理、維持するには、食欲をコントロールすることがキーかなと思うんだけど。

欲望をコントロールするのは、難しいなと思う。

松坂屋の地下に潜ると、美味しそうな食べ物いっぱいなの。

2軒つらなるパン屋、異次元に美味しそうなDEAN & DELUCAのスコーン。

イカン、イカン、見たらイカンと目を逸らすと、惣菜屋さんのショーウインドウに真ん中がプルプルピンクジューシーなローストビーフ

限界である。

「美味しいものを食べる」のが好きな自分にとって、買わずにこの空間に佇むのは、拷問である。

外に出る。

北朝鮮のキムさんや、アメリカのトランプさんなんて、毎日三食松坂屋の地下で食べ放題みたいな生活をしてたんだろうな。

そりゃあ、あんな体型に、なっちゃうよな。

 

人間の欲望を形にしたモノが巷で商品として売ってるとすると。

化粧品は、周りからキレイに見られたいという欲望。

食品は、より美味しいモノが食べたいという欲望。

車は、より自由に快適に移動したいという欲望。

ダイエット本は、楽して痩せたいという欲望。

 

欲がゼロってのも、それはそれでつまんない気もするけど。

欲望のコントロール、難しい・・・。