地元の農家がテレビに出てた。
ご高齢のおじいさん。
戦後、食料が足りない時にはもっと作らなきゃ。
コメが余ってくると、今度は減反政策。
刻々と変わりゆく現状に振り回されながら、戦ってきたという。
アメリカで余った小麦のはけ口になったときの、日本。
その時の映像もパンチが効いてた。
その時「売りたいもの」が「体にいいもの」になる。
いつの時代も変わらない。
番組後半、おじいさんの健康状態にスポットが当たる。
「毎日こんなにたくさん飲むんだよ」
そうボヤきながら白い錠剤を口に含む。
糖尿病の薬やら、血圧の薬やら、血液をサラサラにする薬やら。
とにかくいろんな種類を飲むという。
コメ農家のおじいさん。
まさかパンを食べることになるとはな・・・
糖尿病にならなかったら食べなかったんだけど。
だけど、血糖値が上がっちゃうからコメは食べられない。
なんか、そんなことを言ってた気がする。
パンだって、コメとおんなじかもしくはそれ以上に血糖値を急激にあげるのでは?
毎晩同じように薬を服用していた僕の祖父と重なる。
しまいに、薬の飲み過ぎで皮膚がむくんできた祖父。
皆、お医者さんの言うことを何の疑問も持たずに受け入れて、ただただ処方された薬を飲む。
今は、僕の父がそうなっている。
何だか、ゾッとする。
治る見込みもなく、延々と薬を飲み続ける。
何だか、おかしくないだろうか?
年をとって、体の機能が低下したから。
だとしたら、低下した機能に合わせて、何かを変えなきゃいけないんじゃないか?
薬を飲むんじゃなくってさ。
地元の方言、沁みるね。
みんな、あの訛り方なんだよな。