なめちゃった

ピンポンが鳴って、玄関に坊ちゃんを遣わす。

おでんの時は卵の殻を剥いてもらったり、来客対応もできるし、6歳児は既に立派な戦力である。

 

やってきたのは近所の女の子。

そとであそぼ、の誘いに「どこで?」と腰の重たい坊ちゃん。

いや、行けよお前。

どこだっていいじゃんか。

文字通り尻を叩いて坊ちゃんを送り出す。

 

玄関では何やら見慣れぬ青いスプレーをシュッシュしてる。

なんぞや?と聞くと虫除けスプレーなんだとか。

そんなもんが家にあったんだ、とポケーっとしていると、「なめちゃった!なめちゃった!!」とその女の子が顎を突き出して僕にアッピール。

いや、舐めるなよ!そんなもんを!!