オヒメサマ

半年ぶりくらいのラグーナ。

車のドアを開けた瞬間、モワッとした熱風が身を包む。

プールに行きたいという坊ちゃんの願いを叶えるべく、奥さんと3人で入場。

入場ゲートで繰り返しようこそ!ようこそ!と甲高い声を上げ続けるスタッフに尊敬の念を覚える。

 

裸体にギンギンの日差しを浴び続けながら、時はお昼時へ向かう。

ほとんどの時間を浮き輪にうつ伏せになって過ごしただけなのに、腹が減る。

前回来た時のケバブ店のポテトが美味しかったな。

朧げな記憶を頼りに店に向かうと、先客が3人。

小学生くらいの女の子。

その一人一人に「ハイ、オヒメサマ!!」とネチャネチャしたトルコ アイスを手渡していく。

うむむ・・・、思わず唸る。

あのセリフをあんなに爽やかに言えるのは凄い。

僕だったら、言えねえなあぁ。

日本人らしく、全くうまいこと返せていない女の子たち。

でも、満更でもなさそう。

嬉しいよな、きっと。

 

あのケバブのおっちゃん、大阪のおばちゃんにも同じセリフで接客するのだろうか?

見てみたい、その掛け合いを。