儚き暑さへの耐性

悶々とした空気の中、サウナ状態のカッパの内側から噴き出した汗がタラタラと流れ出す。

滴下を超え、流れ出している、そういうレベルの量。

真夏の現場作業は命懸けである。

 

午前の作業が難航し、めげそうになる中、午後の作業はうまく行った。

助かった・・・。

暑い、というだけでヒトは何倍の体力を消耗する。

 

休憩時間、水筒に入ったコーヒーで一服。

隣からツッコミが入る。

それ、何?の問いに「ホットコーヒー」と答える。

せっかく魔法瓶なのに、氷入れてこりゃいいじゃん。

ごもっともな指摘にぐうの音も出ない、というか完全に同意する。

しつつも、コーヒーは夏でもホットなんだよなって、密かに思っている。

 

翌日、テレワーク中に奥さんがギブアップ。

冷房つけていい?とクーラーのスイッチを入れる。

えっ、全然涼しかったけど?

と言えるのは翌日まで。

次の日からは冷房つけよか〜に完全同意。

 

苦労して身につけた暑さへの耐性、一瞬で滅びます。