停滞期

あれ?なんか感覚が違う。

登っている時の安定感。

余裕度とも言えそう。

今までできなかったあの課題、今日ならできるかも。

そう思い立って、疲れ切らないうちに臨んだ壁。

後一歩及ばなかったが、初めてのホールドまでいけた。

ボルダリングの話。

 

しばらく停滞してた。

やってもやっても、次のレベルの壁がクリアできない。

悶々としながらも通い続け、毎回一番簡単なレベルから順に数をこなしていた。

何かが、そのレベルに達したのだと思う。

それが何なのかはわからないけれど。

 

ハッとした。

たぶん、なんでもそうだ。

世の中案外うまくできていて。

というよりは人間なんて所詮そんなもんだとも言えて。

何かができるようになるまでにはしばらく停滞期がある。

だいたいの事はその停滞期を乗り越えられない。

やめてしまう。

なんの意味があるかわからないけど続けた先に道が開ける時がある。

きっとそれは「過去のやり方に戻る」も含めて。