電波を介しての打ち合わせが増えた。
回によっては3桁の人数が参加する。
そうなると、必然的に、参加したというよりも聞いていただけのものとなる。
とある発表が終わり、質疑応答タイム。
これだけの参加人数になると、コメントするのはもはやかなり偉すぎるスキルくらいの人だけとなる。
というか、時間もそんなにないのだ。
だから〇〇じゃねえか!
たぶん、参加してる中で一番偉い人。
声だけなんだけど、すんげー態度悪いの(笑)。
そんで、その指摘が「何が言いてえの?」ってことがさっぱりわかんない。
だから担当者もひたすら「そうではないです」と返す。
声からイラつきが滲む。
終わらない押し問答。
しばらく経った頃合いで、「〇〇ですけど、」と担当者の上司が割って入った。
「お金を先に決めているわけじゃないんです。取引先を決めてから協議しているんです」
そのフォローで、偉い人は沈黙。
ああ、そうか。
それが気に食わなくて、というか「その発表内容だとお金損してるんじゃねえのか!?」って思って、なんかうだうだ言ってたんだ・・・。
あのね、その偉い人のコメントって、そんなこと1ミリも聞いてないの(笑)。
そんで、経営者ってのはお金のことしか考えていないんだね。
なんか、思った。
この人、会社引退したら周りから人、いなくなるんじゃないか。
数日後、たまたま出社が重なったスナック好きの上司が長々と世間話。
そういう機会も減ったよね。
話題はその会議に。
「管理職になると、ああなっちゃうんだね・・・。あんな風になりたくねえな」
ごもっとも。
あんな風になってまで、偉くなる必要なんてどこにもない。
もっとも、偉くなるのが悪いんじゃない。
これは、と思う人が大きなハンコを持つことはいいことだと思う。