よく言えば、鈍感力

集中力は24分くらいが限界だという。

ほんとかどうかは知らないが、実感としてだいたいあっていると感じる。

会社に出社しているときは30分ごとに席を立ち、廊下をプラプラ歩く。

家でテレワークの日はベランダに出した椅子にもたれ、2〜3分目を瞑る。

陽が出ていると気持ちがいい。

こうやって休憩を挟んだ方がいいのだと、メンタリストダイゴさんも言ってた気がする。

 

午前10時をすぎた頃、いつも通りベランダの椅子に腰掛けると、物干し竿から落ちたタオルが目に入る。

竿に残ったタオルに目をやると、ハサミで止めていない。

そりゃあ、落ちるわな。

室内の戻り、「タオルとめんで落ちんかね?」と奥さんに声をかける。

「あっ、忘れてた」

干した張本人である奥さんがベランダへ出ていく。

よし、さりげなく言えたぞ!

これで落ちたタオルも回収されるし、次から気をつけようってなるな。

 

30分後、密かに満足気な面持ちでベランダへ出る。

椅子に腰を下ろすと、タオルはまだ落ちていた。

その後、奥さんもベランダに出て同じように着席するシーンもあったが、ついに日が暮れても落ちたタオルが竿に干されることはなかった。

 

風呂のお湯張り止め忘れもコンスタントに発生する。

 

よく言えば、鈍感力。

でも、そうだからこそおおらかな性格で居られるのかもしれない。

短所は長所の裏返し。

僕は奥さんよりは気づいちゃうし、気になっちゃうし、コラァ!って思っちゃう。

それをなんとか自分の中で踏み止まれるようにって、毎日が葛藤なのでした。

わかっちゃいるけど、「言いたい」が勝っちゃう。

出来るだけ言いたくない。

短所を削るということは長所も失くすということ。