最近定食屋さんに通う。
入店と同時にお盆を持って、レジまで進んでいく。
途中、好きなおかずをお盆に載せていく、あれです。
一人前ずつ皿に取り分けてあるおかず。
レジで毎回まごつく。
まず、ご飯と味噌汁の注文がないことに店側が戸惑う。
毎回「これでお願いします」とやるんだけれど、そんな客いないのだろう。
毎度、誰が対応しても、同じ人が対応してもスムーズにいかない。
次に、必ず「お持ち帰りですか?」とそうだよね?気味に聞かれる。
毎回「ここで食べていっていいですか?」とお願いし、不審な顔をされながらも食べて帰る。
わざわざこんなところまでやってきて、汁まみれのおかずを持って帰ってさらにゴミの片付けなどしたくないのだ。
そもそも、せっかく皿に盛ってあるのに、これをプラプラ容器に移し替えるのだろうか?
店側からすると、「家族のために大量におかずを買いにやってきたおっさん」にしか見えないのである。
お互いに煮え切らないやり取りをして、どんよりした気分で食べ始める。
解決策は簡単。
レジ開始と同時に宣言してしまえばいい。
ご飯、味噌汁いりません。店内で食べていきます。
それだけでいいはず。
けれども、なんかそれはする気になれない。
まあ、いいか。
そう思うのである。
無駄なやり取りで微妙に不快になり、世の一般化らズレていることに「ああ、そうだった」と気づく。
その一連の無駄こそが、何か生きている実感でもあるのかもしれない。