上手くなくて、いい

義足のダンサーの紅白での踊り。

先天的な病気で顔が変形してる女性の一人芝居。

どちらも涙が出た。

その人が可哀想で、という理由じゃない。

ハートを掴まれ、揺さぶられる感覚。

どちらも、上手いだけならもっと上がいる。

素人の僕でもわかる。

でも、その「もっと上手い」を観てもきっと涙は出ない。

景色がボヤけながら、僕は妙に納得した。

 

上手くなくて、いいんだ

 

もちろん、技術を高めるための努力は必須。

それがあった上で、最後は上手くなくていい。

野球でも似たことがあったかもしれない。

超一流のプロが代表戦で大スランプ。

レギュラーシーズンではあり得ないんだけど、何とかランナーを進めようとバントする姿。

ヒットやホームランよりグッときたりする。

 

このダンサーも、一人芝居の方も。

自分の強烈な弱点を受け入れたからこそできること。

そこまではすごい年月がかかったはず。

受け入れ、認め、それは強みに変わる。

 

僕の弱点は何だろう?

卑屈にならず、みっともなくても胸張って弱点をさらけ出して生きていきたい。