奥さんが買ってきた壁掛け時計。
ここだ!という場所に付属の釘を打ちつけたが、釘が曲がったと奥さんが断念。
手の甲でコンコン、と叩くと重くて響かない。
コンクリートに壁紙が貼ってある場所なのかもしれない。
別の壁、叩くと乾いた音がして、内部の空洞が伝わってくる。
ここならいけそう。
でも、ベストな位置はここじゃない。
ならば接着方式のフックを壁紙に貼りつけてはいかが?という流れになった。
そういえば、接着タイプのフックが余ってる。
記憶の片隅から呼び起こし、仕舞ってあったフックを発見。
試してみると、バッチリいけた。
うんうん、・・・・いや、待てよ。
この微力な接着力だと、じわじわ剥がれてきてそのうち落下では?
微力な想像力を働かせ、一旦時計を外す。
さて、まずは事実を押さえましょう。
ポイントは二つ。
この時計の重さは何kgで、このフックの耐荷重は何kgなのか、これに尽きる。
時計はすぐわかった。
0.8kg。
さて、フック。
ケースは処分しちまってるから、購入したセリアへGO。
記憶を辿って陳列位置へ。
あった、これだ、0.3kg。
はい、予想通りサヨウナラ。
こういうとき、今便利な時代。
だいたいの場合、同じ悩みを抱いた先人たちがご丁寧に「情報」を公開してくれている。
キーワードを並べると、すぐにヒット。
どうやら、ダイソーにいいのもがあるらしい。
なんか、同じ百均でもちゃんと差別化して頑張っているんだなと思うと、ちょっとジーンとくる。
ダイソーの前に、ホームセンターに寄る。
もっといいものがあるかもしれない、という発想。
そこには確かに100円よりも高いものがズラリと並んでいた。
多すぎて、訳がわからない。
でも、10分、15分と眺めていると、なんとなく違いがわかってくる。
最近、自分の遅さにイライラしない。
諦めの境地。
自分の能力のなさを、この歳でやっと受け入れられたということだろうか。
わかるまで見続けよう、とじっくり腰を据えることができるようになった。
並んでいたのは、スリーエムというメーカーの商品。
言わずと知れた、ポストイットの本家。
これは期待できる!・・・と思いきや。
その中でも、壁紙に貼りつけできるタイプは少ない。
さらに、その荷重は0.5kgがMAX。
壁に跡が残らないようにするため、複雑な仕様になっていると感じた。
20分くらいいたかもしれない。
決断した。
ここでは買わない。
その足でダイソーへ向かう。
ここ10〜20年くらいだろうか。
100均は猛烈に進歩した。
その品揃え、クオリティ。
5分くらい探して発見。
結構オススメなのか、目立つ陳列。
壁紙OK、かつ耐荷重は1kg。
うん、これにする。
「取り外し後 剥がれ跡が残りにくい!」というアッピールもなんだか好感が持てる。
あくまでも「跡が残りにくい」だけで、残らない訳じゃねえぞっていう。
そりゃそうだよなってのと、残ったところで、次住む人が潔癖なら壁紙を張り替えりゃあいいだけ。
そんで、それが数百万円とかかかるわけではない。
気楽だわ。
そんで、ダイソーすげえな。