若い頃は物覚えがいいけど、年をとると物覚えが悪くなる。
こう言って、反論してくる人はまず半径2 km以内にはいないだろう。
でも、これって本当だろうか?
そう思うきっかけになったのは、池谷祐二さん。
その著書で彼は語る。
脳の神経細胞は生まれたてがMAX。
その数は3歳までに7割減る。
その間に必要な神経細胞、残すべき神経細胞の取捨選択が行われるのだ。
そういえば、乳離れのタイミングもそんなもんか?
多ければ2時間おきくらいに授乳だもんね。
脳細胞の数が多い分、消耗するエネルギーも大きくって、食事の回数も多くなるということだろうか?
さて、3歳までに7割減る一方、残りの3割はなんとヨボヨボになるまでほぼ横ばい。
えっ、減らないの!?
これはちょっと衝撃だった。
じゃあなんで世間では「年取ると・・・」ってワイワイするんだろう?
その答えが、今僕の中でぼんやり仮説として浮かび上がってきてる。
それは、単純に反復回数ではないか?
おんなじことを不思議なくらい飽きずにやる。
これは、自分の子を5年見てきて思う。
子供ってすごいの。
とにかく飽きずにやり続ける力を持ってる。
この反復、イコール「アウトプット」が脳神経細胞を鍛え、それが飲み込みの早さとして映るのではないか?
実際、間近でみていると、別に飲み込みが早いわけでもない。
単純に回数をこなしている。
とにかく声に出して、身体を動かして。
まあ、僕の息子が他の子より飲み込みが遅いだけかもしれないけど(笑)
お前、もう年寄り並みの飲み込みの遅さかよ、みたいな。
反対に、大人はとにかく反復しない。
先が見えちゃってたり、ワクワクしなかったり、つまるところ「楽して得したい」の一心なのだ。
もちろん、年取ってても身体的な能力がぐんぐん高まって若い時の記録を塗り替えちゃうなんてことはないだろう。
でも、だからこそ若人より回数をこなさなきゃいけないはずなんだけど、それをやっていないだけなんじゃないか。
見習おう、坊ちゃんを。
めんどくさいことを避けずに。
繰り返そう、できるまで。