常識のありがたさ

昨日買ってきたステンレス製のゴミバサミ。

これを握りしめ、いざ出陣。

ゴミ置場、目の前の公園、マンション周辺。

散乱するゴミを拾い集め、1時間半以上経過。

すっかり秋の空気だけど、汗ばんできた。

まだ、もうちょいある。

人間一匹ができることの小ささを痛感するよ。

 

拾い集めた燃えるゴミは45 L袋が一つ満タンくらい。

あと、カンカンとかペットボトルとか、どっさり。

それはゴミ置場の隅にかためておいた。

半分残ったコーラのペットボトルとか、キッチリキャップ締めてあったりするのね。

だから、開栓して、逆さにして・・・ってやってっと、なかなか手間なのね。

 

家に戻り、ぐったり。

慣れないことすると、疲れるね。

くつろぎかけて、ハッとする。

契約書に記載されたナンバーにダイヤル。

受話器をとった、いかにも「会社」というかしこまった相手に対し、僕も「お世話になります」から入る。

やったことを報告。

燃えるゴミは明日回収してくれるだろうけど、カンカンとかペットは回収してくんないから、苦情がくるかも。

犯人は僕なんで、というところまでまず宣言。

聞けば、管理会社もこれまでいろいろやってきたらしい。

ブラジルやその他複数の国籍の方々が入居してる。

そこを個別に訪問したり、ビラ配ったり。

やってきたんだけど、効果が出ない。

結論から言うと、地道に続けていくしかない、ということ。

まあ、そもそも外国の方じゃなくて日本の住民がやってるかもしれないんだけど。

例えば、共益費を上げて清掃業者さんにやってもらうとかも選択肢の一つじゃない?

そんな提案もしてみたんだけど、管理会社と大家さんが違うし、清掃業者は大家さん手配だし・・・なんかややこしい。

みんながみんな、自分ごと化しにくい。

どったらいいんだろね?

典型的な、答えがないパターンだよ。

 

夜、散歩から帰るとマンションの階段下に缶が捨ててあった。

思わず「ウラーッ!!!」って吠えそうになる。

が、相手がいない。

マジかよ、自分の住んでるマンション内で、缶ポイ捨てすんのかよ?

コツン、と足で突くとカラン、カラン、と転がる。

よかった、中身は空だ。

 

う〜ん、これはもう感覚が違いすぎる(笑)

そんなに嫌ならそうでないとこに住めよって話でもあるからな。

それにしても、賃貸物件は5軒目だけど。

こんなひでえ物件は初めてだわ。

隣人たちがこういう常識を持っているって、当たり前すぎて気にしたことなかった。

でも、気づかないほど当たり前のことこそ、ありがてえことなんだなぁ。

当たり前のことを当たり前にやる。

そう、これは意外に最難関の一つ。

 

まあ、できることは一つだ。

僕は、見て見ぬ振りはしない。