みずがしみこんだあとは

お砂場遊びは続く。

自分でこしらえたトンネル。

ここに、水を流していく。

坊っちゃん、お隣で遊ぶ親子に向かって、いきなり話しかけた。

 

みずがしみこんだあとは

 

そこから、長い沈黙。

5秒後、隣で遊んでいた子の父と、僕が同時に噴き出す。

「続きはないんかいな!」僕が突っ込む。

 

ちかまでいくんだよ

 

突っ込んで、さらに3秒後くらい、坊っちゃんがようやく文章を形にした。

あると思っていた「つづき」がないと、人は面白いと感じるんだなぁ。

あと、そのタイミングも同じ。

100%わざとじゃないってとこも、ポイントなのかもしれない。

1回目ってことも。

 

お笑い芸人の方たちって、こうやって笑いの形を抽象化して、育んでいくのだろうか?