いいような、わるいような

自動ドアが開き、外へ出ると、地面が濡れている。

小雨だ。

傘は、さっきまでいた17階・・・。

夜もふけ切っていると、エレベーターに乗れるとしても17階に戻ろうという気になれない。

そのまま駅まで走り、電車に乗る。

 

最寄り駅まで着くと、雨足が強まっていた。

こんな時、コンビニは恐ろしいほど便利な場所で、便利な物を売っている。

 

移転前の事務所は年季が入っていて、夏は空調が効いているのに異様な暑さだったけど。

でも、雨が降ったらわかったし、窓も気軽に開けられた。

外に出て「雨だ」ってなったら、気軽に取りに行ってた気がする。

4階だったしね。

今は高いビルの17階。

朝、外をみるといい景色だけど、窓は簡単に開かないし(開くのかな?)外の音なんて聞こえてこない。

そもそも夜17階から外を見ても真っ暗なだけで雨かわかんないってのもあるんだけど、さらに追い討ちをかけるように、20時でブラインドが強制シャットアウト。

閉ざされた空間。

 

なんだか、いいような、わるいような。