当事者意識

都会のど真ん中で下水処理設備。

こんな時、着工前に住民説明会が開かれる。

そんで、隣のマンションに住むおばあちゃん?おばちゃん?からクレームが飛んでくる。

いや、まだ着工してないから、何事もないんだけど。

このフライングクレームを発するのは「説明される側」。

 

下水関係の設備だから、運用開始後に臭いが漏れちゃう可能性がある。

その臭いを活性炭吸着処理して・・・という高価な対策設備が盛り込まれていたりするんだけど。

要するに、このおばちゃん達はこういうことが言いたいんだろう。

 

うぬら、わしらに臭い思いをさせたら許さんぞ!?

 

それに対し、「説明する側」の施工業者はただひれ伏すのみ。

絶対に迷惑かけないようにいたします。

万全を期します。

 

昔、近所の家に一軒だけ「ボットン便所」の家があった。

もうね、圧倒的にクッサいの。

その家は少し離れたところに引っ越していき、洋式のキレイなトイレになった。

そして、自分達の糞尿が圧倒的に臭かったことを忘れちゃう。

 

確かに便利になったんだと思う。

分業化によって、圧倒的に効率が上がった。

いろんなものが、高度に進化した。

そして、いろんなものが、よくわからなくなってしまった。

それが、当事者意識が薄くなってしまった要因だとも思う。

 

その臭気の大元は、あなたの糞尿ですよ。

ここ日本、クレームのおばちゃんに対して、「説明する側」はこんなこと言えない(笑)。

なので、細々とここに書きます。