人間、図々しいもので

出張先で、間が2時間空いた。

昼時、日本列島。

同行の二人と共に、働き盛り男子計三匹、ロイヤルホストへ。

ランチ+ドリンクバー、ランチのご飯大盛り+ドリンクバー。

そして、自分、ポテトフライ+ドリンクバー。

昼飯、いらないんだよな・・・。

さすがにドリンクバーだけじゃ、店に対して悪いかな。

ただそれだけの理由でポテトフライ。

いつも食べない昼飯。

ポテトフライ程度も、かなり重たく感じる。

キツい・・・。

 

なんで食べないの?お金ないの?

なんででしょうね・・・。

適当に流す。

こういう質問に対して、納得できる理由を返せる気がしないんだ。

たぶん、それは相手が「ちゃんと3食しっかり食べた方がいい」と100%信じてるから。

これを覆すのは、かなり難しいし、覆す必要性も感じない。

 

じゃあ、自分が3食食べない理由を言語化すると、なんて言ったらいいんだろう?

「健康のため」っていうのは違う気がする。

結果的に健康になったら、それはいいことだけど、そのためにっていう根本の気持ちではない。

「3食まともに摂るのは食べ過ぎだと思うから」だろうか。

なんかまだしっくりこない。

 

たぶん、こういうこと。

思ったより食べなくてもいいことがわかって。

そうすると、一歩引いて見ることができて。

3食まともに食べていたり、米をがっつり食べているブヨブヨ体型の人が、過去の自分に見えてしまう。

以前なら「太ってるな」と思わなかったレベルの人が「ああ、この人食べ過ぎてる」と気がつくようになってしまった。

自分に子供ができて、急に世の中に子供がたくさんいるなって、目に入ってくるように。

世の中、意外に食べ過ぎの人で溢れてるの。

そんで、僕もその一人だった。

必要以上に食べ物に依存していた。

そんな自分に、戻りたくないの。

そういうことだと、思う。

 

僕は、こっちの生き方の方がいいと思う。

でも、それを伝えることはとても難しい。

当時の自分を説得なんて、できる気がしないもの。

「自分のモノサシ」の外側は理解できないから。

「他人のモノサシ」を変えるには、重い制約がある。

それなのに、人間、図々しいもので。

こっちの方がいいよ、こっちにおいでよ。

好きな人ほど、そうやって誘いたくなってしまう。

それは、やってはいけない。

そう踏みとどまって、いつもこの言葉で終わらせちゃうんだと思う。

 

なんででしょうね・・・