新長田駅、地上への出口付近。
中学生?と思われる集団が、通路の両側にズラッと並ぶ。
世の中が始業する前、午前8時。
熊本のために、募金お願いしまーす!(一人が声張って言う)
お願いしまーす!!(みんなで合唱)
ビシッと制服を着た、真面目そうな生徒たち。
丁寧に、引率の先生までいる。
端部にデーンと構えてる。
一定のテンポで、掛け声は続く。
なんか、この人たちにお金を払う気になれない。
その理由は、パッと頭に浮かばない。
でも、猛烈な違和感が体全体を駆け巡る。
お金を払わずに通り抜けた。
何も悪いことしていないはずなんだけど、なんか「悪者」扱いされたような気分になる。
一日、ずっと「違和感」の理由を頭の片隅で温めてた。
さっき、これかなと腑に落ちた。
中学生ってことは、まだアルバイトすらしたことない若輩者だよね?
親に生活費かけてもらって、小遣いもらって・・・という生活だよね?
てめえら、時給750円稼ぐ苦労もしたことないんだろうが?
「お金ください」なんて掛け声を発するんじゃねえ!
いくら欲しいんだ!?
バカヤロウどもがっ!!
自分でお金を稼いでみて、それでも募金したいと思えば、ピンで路頭に立ちやがれ!!
どうせ、一人じゃできないんだろうが!?
というか、自分で稼いだお金を熊本へ送りやがれ!
引率の先生も何考えてんの?
こんな、「集団じゃないと行動でできない」教育をするんじゃねえ!!
私は、そう思います。