「ケチ」の損害

トラブル発生。

さあさ、みんな集まって!

メンバー4人が集合。

対策について、協議する。

原因は、設計ミス。

材質Aで設計しなきゃいけないところを、異なる材質Bとしていたのが、根本原因だ。

 

そもそも、なんでこの材質にしたんだろうね?

議論がひと段落した時、ふと、一人が口を開いた。

・・・考えられる理由は一つしかない。

「カネ」だ。

この材質変更で約1万円のコストダウン。

不具合是正のための現地交換工事、100万円を超える。

「ケチ」の損害。

 

「鉛筆」と「車」どっちが進化してると思う?

答えは鉛筆。

そう答えるのが、POSTALCOのデザイナーさん。

鉛筆は、何十年経っても形が変わらない。

進化しきって、完成されている。

これ以上、変えるところがない。

進んでるんだよ、鉛筆は。

対する車、何十年経っても変化し続ける。

そして、未だに大手メーカーでリコールや不正が絶えない。

システムもガソリンからハイブリッド、電気オンリー、水素、プラグインハイブリッド・・・ごんごらごんごら変わっていく。

退化している、そう捉えることは一理あるのかもしれない。

 

「コストダウン」という目線をあえて捨て、良いものをつくる。

結果として、「ケチ」の損害がなくなってトータルでは安くなる。

そんな未来、描けないだろうか?

 

身のまわりに溢れる、先進国の証。

それは、本当に「進化」ですか?