えみ子ちゃん

先日、出張先でボヘーっとテレビをつけていたら、「ホッキョクグマ50頭もの大群がロシアの村を襲撃」というニュースが流れた。

今まで、散々溶ける氷に苦しむホッキョクグマの映像を観てたけど、ついにここまできたのね。

そんで、ニュースキャスターが放った次の一言に思わず笑っちゃったんだけど、「専門家によりますと、温暖化により氷が溶け、住む場所を失ったクマたちが……」

いや、さすがに専門家じゃなくてもわかるよ!

それ以外の理由なんて、あるわけないじゃん。

 

とはいえ、温暖化の進捗具合は、年々笑えないレベルに上がってきているというのは、誰もが感じていると思います。

 

温暖化対策で浮かぶ名前は、まずアルゴアさん。

不都合な真実」シリーズは、温暖化の現状把握にとてもよいと思いました。

やってらっしゃること、スケール、とてもすごいです。

ただ、アルゴアさんの主張に対し、100%「うん、そうだね!」ってならなかった。

なんか、胸につっかかるものがあって。

 

それは、たぶん「経済成長とCO2排出抑制は両立できる」っていう主張に対してだと思う。

 

次に浮かぶ名前は稲垣えみ子さん。

はい、えみ子ファンです。

えみ子さんの著書はどれも大変面白いですが、中でも「寂しい生活」は絶筆です。

 

原発事故→原発に頼らずに生きるには?→個人レベルで電気使用量を減らしてみよう

というトライから、えみ子さんは世の中のメインストリートから外れていきます。

電気温水器との格闘編、最高でした。

えみ子さんは「地球温暖化を止めよう」というテーマで生きているわけではありません。

ですが、足ることを知り、世の中の常識を破り、エネルギーの使用量を個人レベルで劇的に減らしていきます。

胸につっかえるモノもなく、これこそ、温暖化解決への方向性ではないかと感じました。

 

最新刊「人生はどこでもドア」も、大変よかったです。

日本のアフロ、超絶カッコイイです。