皮膚科に行くと、女性の欲を擽るポスターが並ぶ。
髪にコシとツヤを与える!
シミ、ソバカスが肌へのダメージ最小で消せる!
人は、事象に対して、何か追加で対処することでそれを解消しようとする。
それをすることで、さらに追加で何かしなければならなくなる。
まずは原因を考え、それを潰すべきなんだけど、それができない。
大変だし、やることができないから。
やればできるのではなく、やることができない。
湊かなえさんの小説で出てきた一節が、僕には強烈に響いている。
寝ることに対して、後悔が少なくなった。
前までは、「なんで起きられなかったんだ」とか「起きてたらいろんなことできたのに」とか、そうやって、寝すぎたことに対して、後悔の念に駆られていた。
睡眠の本を読んで、それが変わった。
寝なきゃいけないから、しょうがない。
いろいろやりたいけど、諦めるしかない。
寝てないと、結局頭が動かないしね。
ショートスリーパーの人が羨ましく思えたり、寝ずに俺は頑張ってきたんだ系の本を読んで、それをやっていない自分に対してもどかしい気持ちもあるけれど、でも、僕の身体でムリは効かない。
配られたカードを受け入れる。
完璧にはできていないけれど、それが徐々にできてきているような気がする。
咳が1ヵ月以上止まらない。
心配する奥さんからの「病院へ行け」プレッシャー、僕にとってはかなりストレスだったんだと思う。
案の定、医師からは「全然大したことないけど、何しに来たの?」という怪訝な顔をされる。
わかってる、わかってるんだよ・・・。
過去に肺炎と喘息をやってる僕。
だから余計に心配してくれてるのはわかるんだけど、肺炎と喘息をやっているからこそ、今の自分の状態が、実は別に大したことないってこともよくわかる。
ただ、僕に信用がない(笑)
権威からの「お墨付き」がいるわけだ。
医師にムダな時間を取らせたことを詫び、僕は高齢者でごった返す市民病院を後にした。
人は、自分が信奉する権威が言うことでしか納得しないのである。
僕も含めてね。
奥さんが旧ツイッターで「今、こんな本を読んでるよ」って発信したら、『その著者の病院に行ったことある!』って反応があったんだって。
ある意味、怖ええ時代だな!
そんで、その著者(個人病院の院長さん?)から、自著とその内容をごり押しされたって(笑)。
なんか、次にその人の本読む時、印象変わるわ!
ゴリ押しされた側の感想としては、まあ、予想通りイヤだったみたい。
これね、どっちの気持ちもわかる。
ゴリ押しする方は、「これがいい!」って信じてるから、広めたいわけ。
された方、そんなもん知らんがな!って思うよな。
全ての人にとって正しいことなんて、きっとない。
いずれそれがいいと思う可能性はあるけど、タイミングもある。
何かを学ぶ時、教える側よりも学ぶ側の状態の方が、圧倒的に大事。
そう思う。
僕はこうしようと思う、で言うと。
自分の考えを押し付けるのだけはやめよう。
社員じゃないけど、ずっと会社内で働き続けている人がいる。
やってることは社員とほぼ変わらないように、僕からは見える。
外部から見たら、社員と変わらないように感じると思う。
どういう雇用形態なんだろう?
現場で一緒になった時に聞いてみた。
個人事業主としてやってるんですか?
そう聞くと、それは3年前くらいまで、とのこと。
今は株式会社としてやっていて、仕事を請け負っているのだという。
株式会社斎藤佑樹みたいなもんですね!きっと。
単価を聞いてみたが、教えてくれなかった。
お金の話って、センシティブ。
その人、ずっと休みなく長時間労働してるように見える。
聞くと、「もう無理です」って言ってはいるんだって。
そしたら、『ああ、そう。でさあ、・・・』と、普通に追加の仕事が降ってくるらしい(笑)
社員だと、一応残業ここまでしかしちゃダメよ、とか、そういうルールに守られている。
それが、無い。
人間、アレだね。
「こっち側」と「あっち側」を区切って、「あっち側」には何してもOKって感じになっちゃう。
たぶん、無意識の内に。
逆張りを目指そう。
「あっち側」の人に対して、「こっち側」の態度をとる。
なんか、いい方向にいきそうじゃない?
巷は水原さんの話題で持ちきりだ。
いや、これは驚くもんな・・・。
自分のスマホを持っていない僕は、そのへんの事情に疎い。
奥さんが解説してくれた。
大谷さんも噛んでいて、ちとマズイのでは・・・って話もあるやらないやら。
奥さんの解説で面白かったのは、この、世に出るタイミング。
大型契約して、結婚して、開幕して・・・。
ようは、タイミング良すぎるよねって話。
松本人志さんの時もそうだったでしょ?
M-1終わった後。
なるほど、確かに。
風船が膨れ切るまで待っているわけだ、世に放つタイミングを。
萎んでいる風船に穴をあけても、たいしてはじけない。
パンッパンに膨れたところに針を刺すから、こんだけ世が揺れる。
で、結論。
どれだけその人がいい人でも、どれだけその人と仲が良くても。
お金に関しては、キッチリしておいた方がいいって、超教科書になるエピソードな気がするね。
でも、大谷さん、お金の勉強なんて、きっとしてこなかっただろうから、しょうがないと、僕は思う。